星おちて、なお  著者:澤田 瞳子

読んだ本の紹介です

星おちて、なお 直木賞受賞作品です

発行 :文芸春秋
著者 :澤田 瞳子
 
直木賞受賞作です、さっそく買ってきて読みました。
私は直木賞か芥川賞かどちらが興味あるかときかれると、直木賞です。
以前より直木賞が発表されるととりあえず買ってきて読んでます。残念ながら全てでは有りませんが
でも、面白かったと思いその後もその作者さんの本を気にするようになるきっかけを与えてくれる、うれしい賞です。そんな中で今回は『星おちて、なお』です。

 表紙の絵からもあると売り江戸時代から始まるお話です。
河鍋 暁斎。まったく知りませんでした、実在する絵師でした、主人公の“とよ”さんも実際する絵師さんでした。最初はそんなこと気にも留めずに読んでいたのですが、話が進んでいくうちに、ある人の名前がでてきました。“石川光明”他、横山大観なども出てきます。絵に関心のない私でも聞いたことあある名前は別として、様々な名前がでるのでネットで調べました。
 “石川光明” でました、少し前にテレビのなんでも鑑定団に出ていた『野猪』。あっ!この人だと一気に距離が縮まりました。本当に活躍していた方々でずんと話に引き込まれました。
 その後河鍋暁斎で調べるとなんと現在東京ステーションギャラリーで展覧会までやっている(2021年7月30日現在)とは、おでれえた!といった感じです。とよさん(主人公です)を動かす程の方の絵を見れるしかも明日でも、しかもです、埼玉県蕨市には記念館もあるそうです。コロナでなければ今度の休みに行けたのに。
 とにかく本の世界を自分の目で見ることができ、深く感心し、なるほどといかにもわかっているかのように絵を見てうなることがこの私にできるなんて。作品を読み終わったものだけに与えられる、素晴らしい特典です、まだ読んでない方は一読の上ぜひご覧いただきたいと思います。
 学生の方もしくは家に日本史の資料集などがまだある方はご覧いただきたいです。
怒鳴りこんできた“橋本雅邦”が実在し、しかも資料集にしっかりと作品が載っています。残念ながら河鍋家の作品が載っていませんでしたので、
今でしたら。東京へ、落ち着いたら蕨の記念館へ行って、とよさんに近づいてみたいと思います。

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